超えて大気圏

初乗車から早4ヶ月、私はピカピカのユーキ推し8号車*1に進化した。

8月まで1曲も聴いたことなかったのに
2024年一番聴いていたのは超特急だったらしい

仕事に情熱を持っていて、笑顔が特別かわいくて、マイペースで、愛され上手な人に弱い私が、ユーキさんを好きになるのは必然だったと言うしかないだろう。ダービーとか言ってるけど、こんなのただの出来レースだ。過去の自分の頬をつねりたい。

リア垢ツイートのスクリーンショット

このスクショからもわかる通り、正直最初からこの人を好きになりそうだなという予感はあった。緑と迷っていたとはいえ、まだ人柄をよく知らなかった初乗車の段階で赤ペンラを買うという選択肢があった時点で、ほぼほぼ決まっていたと言っていい。初期からユーキさんをロックオンしていたのはシンプルにお顔立ちと踊り方が好みだから。でもそれ以上に、ライブの演出を担当しているらしいという情報が私の心を惹き付けた。松本潤育ちのオタクなので、自分のグループの演出をしている人にシンプルに興味が湧いてしまったのだ。

好みかもしれないと思ったからこそ、一度理性がストップをかけた。これ以上のめり込む人を増やしたら破滅するのではないかという不安があったし、実際のところ今本当に破滅しかけている*2ような気もするので、この予感は正しかったと思う。そんな腰の引けた状態で書いたのが、あのふわっ……とした初乗車ブログなのです。今読み返すと、ユーキさんの部分だけかなりビビっていて面白い。

踊りが好きなのももちろん、顔がかわいいのが好きなのももちろん。だけど、私を5推し*3に進化させたのは、間違いなくユーキさんの燃え盛る熱い魂だ。このブログでは、出会って半年足らずの私から見たユーキさんの熱い魂について書こうと思う。

さっきも書いた通り、私は超特急の演出家としてのユーキさんにとても興味があった。自分のグループを演出するというのは、相当の愛と覚悟がないとできないことだと素人ながらに思っている。自分がこのグループの良さを知り尽くしているという自負があって、それを伝えたいという強い意志があって、なおかつライブという制約の中でそれを形にするだけの根気がないとやり遂げられないお仕事。こう見せたいというビジョンを、予算や物理的な枠や周囲の大人と擦り合わせて形にする。自分のパフォーマンスも同時に準備しなくてはならない。しかも、超特急のツアーは年2回。そんな大仕事を引き受け続けているということは、きっと超特急のこと、それからライブという空間のことが大切で、好きだからなんだろうなと思っていた。ユーキさんがどんな想いで、どんな演出をしているのかが知りたい。そう思った時点で、私の5推し人生は始まっていたのかもしれない。

ジュブナイラーが見たい5割、ユーキさんがどんなライブを作っているのか知りたい3割、生でタクヤさんを拝みたい2割で乗車した「Rail is Beautiful」。細かい感想は前のブログで書いた通りなのだけれど、とにかく雄弁で圧倒的なライブだった。超特急とはどんなグループで、何が魅力で、何にこだわりを持っていて、どんな未来を目指しているのかが伝わってきた。映像で見返してみても、ツアーのコンセプトとグループのカラーの絡め方が上手くて、シンプルな構造のセットの中で9人を活かすことが考え抜かれていたなと思う。ユーキさん自身の使い方の上手さも印象的だった。

初乗車という思い入れがバフをかけている可能性も拭いきれないけど、やっぱりRiBは特別好きなライブだった。嵐の15周年ハワイコンが好きで、SixTONESのTrackONE-IMPACT-が好きで、アイドリッシュセブンREUNIONが好きで、シャニマスのLIVE FUN!!が好きで、プリキュアオールスターズFが好きな私が、惚れるべくして出会ったライブだった。超特急と超特急のライブパフォーマンスに、そして根っこにいるユーキさんに出会う入口としてこれ以上ないライブだった。そう思う。

私が好きなユーキさんのインタビューを引用させてもらう。「演出を続けてきて、改めて思うことは?」という質問に対する回答だ。

僕は "想い" というものを繋げて、形にしたいと思っていて。(中略) 僕は勉強もそんなに頑張ってこなかったし、運動は好きだったけど、それを仕事にするほどでもなくて。そんな中で唯一見つけた夢、頑張ろうと思えたのが超特急だったんです。このメンバーと8号車とだったら夢を叶えられる。そう思えた唯一のものだったから、負けたくない、叶えたいという想いとか、プライドじゃないですけど、その一心で演出を続けています。

そのあと、ユーキさんはこう続けている。

8号車をいい意味で裏切れるような "超特急って何か面白い" と思ってもらえるものを提供していきたいと思っています。他の演出家さんだったら難しいですけど、僕は超特急が結成された時からすべてのライヴを知ってるわけじゃないですか。だからその上で被らないものができるし。

B-PASS 2024年11月号より

すべてのライブを知っている自分だからこそ作れるもの、伝えられるものがある。その自負は紛れもなく、ユーキさんのプライドだと思う。私の見る限り、ユーキさんはとても負けず嫌いな人だ。しかもめちゃくちゃ正直で、その悔しさや踏ん張りを取り繕ったり隠したりすることがほとんどない。その潔さはライブにもそのまま反映されている気がする。ユーキさんが、超特急はもっとやれる、もっと上に、先に行けると信じていることはライブを見たらわかるし、そういうハングリー精神を長い活動歴の中で燃やし続けていることに圧倒される。

ユーキさんの熱さは、よく涙としてこの世に顕現する。ライブでコメントしながら涙ぐんでいたり、キラリ*4の配信で8号車と歳を重ねられる喜びについて話しながら泣きそうになっていたり、ユーキさんの泣き顔は私の半年足らずの8号車人生の中でも何度も見た。目の前にいるわけでもないファンの人生に思いを馳せて泣く人がいるなんてちょっと信じられなくて、配信を観たときはかなり動揺したけれど、どうやらそんなに珍しいことではないようで、それにまた驚かされた。ユーキさんは、この世界のすべてを諦めていないように見える。まだ3度しか生で見ていないけれど、ライブで客席を見渡すユーキさんの表情は本当に美しくて愛おしい。この客席の一部に自分がいるのだと思うだけで、ぐっと身体に力が入る。握りしめた赤いペンライトを振りたくなる。

ユーキさんは言葉のチョイスや組み立てが巧みな人ではない。だけど、ユーキさんの語る夢や、未来は言葉以上に鮮明だ。パフォーマンスや表情と同じように、華やかで雄弁で、圧を放っている。加入メンバー発表後のMCでのユーキさんのコメントがたまらなく好きだ。「まだ諦めてないんすよ夢!」ももちろんだけど、私はその直前の、涙を堪えながらの「はぁ〜〜……10年って長いね!ほんとね」にすごく胸を打たれた。10年って長いね、という言葉に、ずっしり詰まったユーキさんの思いがわっと流れ込んでくるような感じがして、その波に押し流されるように涙が止まらなくなったのを覚えている。言葉をこねくり回すのが好きで得意な私には、絶対に発することのできない言葉で、伝えることのできない感情だと思った。ユーキさんはどこまでも眩しい。

最後に、ユーキさんの熱がビシバシ伝わってくる踊りと、生きることの輝きそのものみたいな表情と、腹の底から出ている最高の掛け声と、キレキレアクロバットが一気に見られる動画を埋め込んでおく。おそらくこの世の5推し全員が好きな映像。特に好きな22秒だけ切り抜いてあるので見てください。この熱を、煌めきを!この人が超特急の赤を担っていること、超特急のライブをつくり続けていることが本当に嬉しい。おこがましいことは承知の上で正直な表現を選ぶと、すごくすごく誇らしい。どうかそのままメラメラと燃え続けて、東京ドームのその先まで駆け抜けて。そして、赤いペンライトと一緒にその後ろを追いかけさせてください。

 

*1:超特急のファンネーム。センスが良い

*2:使える時間とお金は有限らしいです

*3:超特急は各メンバーに号車番号が割り振られている。ユーキさんは5号車です

*4:超特急メンバーが開設している個人ファンクラブのこと。配信をしてくれたり、グループチャットでお喋りしてくれたり、かなり阿漕なスクラッチ企画が行われたりする